メモリー常駐型ウイルスとは?動作と予防対策を解説
メモリー常駐型ウイルスは、コンピュータのメインメモリに常に留まり、実行中のプログラムやユーザーの操作を監視しながら悪意ある動作を行うウイルスです。
感染すると、システムの動作が不安定になったり、データの改ざんや情報の漏洩といった被害をもたらす恐れがあります。
信頼できるソフトウェアの利用や定期的な更新、セキュリティ対策ソフトの導入が予防策として有効です。
メモリー常駐型ウイルスの動作メカニズム
メモリ上で留まる仕組み
常駐の原理と特徴
メモリー常駐型ウイルスは、コンピュータのRAMに一時的に存在し、システムが起動している間のみ活動を続けます。
ウイルスはシステムに侵入すると、RAM内に自身のコードを展開し、特定のタイミングで動作を開始します。
以下の点に特徴がみられます。
- コンピュータの再起動で活動が一旦停止する
- 規定の条件が揃うと自動的に悪意ある動作を実行する
- 一度感染すると、初動でシステム内部に潜んでしまう可能性が高い
実行中プログラムへの影響
ウイルスが常駐することで、通常のプログラムの動作に影響が出るケースが報告されています。
例えば、ウイルスの監視や介入が行われると、正常なアプリケーションが持つリソースが奪われ、以下のような現象が起こります。
- プログラムの応答が遅くなる
- システムの処理速度が低下する
- アプリケーションの不具合が頻発する
ウイルスの監視と介入の手法
ユーザー操作の監視方法
ウイルスは、ユーザーの入力を常に監視し、不自然なタイミングで予め組み込んだ処理を実行する仕組みを持っています。
具体的には、以下のような動作がみられることがあります。
- キーボード入力の傍受と一部内容の書き換え
- マウスの操作を監視し、クリック時に意図しない動作を呼び出す
システムリソースへの影響
システム全体のリソースがウイルスの活動によって消費されることも懸念されます。
ウイルスが以下のような影響を与えると、コンピュータの動作に支障が出る危険性があります。
- CPUやメモリの負荷が増加し、全体の処理が遅滞する
- 常駐部分が原因で必要なリソースが不足する
感染経路とシステム被害
主な感染ルート
不正ソフトウェア経由の侵入
信頼性の低いソフトウェアや、公式サイト以外から入手されたプログラムにウイルスが仕込まれている場合があります。
感染ルートとしては、次のような点が挙げられます。
- ダウンロード時に表示される警告やレビューを無視してしまう
- インストール時に付属する不本意なオプションを選択してしまう
外部記憶媒体からの感染
USBメモリや外付けハードディスクといった外部記憶媒体経由も、感染原因のひとつです。
感染が広がる主なポイントは、以下の通りです。
- 感染済みのデバイスを別のコンピュータに接続する
- 複数の端末でデータの共有を無防備に行う
ウイルス感染が引き起こす影響
パフォーマンス低下の事例
ウイルスの常駐が、システムパフォーマンスに影響を及ぼす状況が確認されています。
実際に報告されている事例は、以下のようなものです。
- アプリケーション起動に要する時間が大幅に増加
- システム全体の処理速度が著しく低下する
データ改ざんと情報漏洩リスク
一部のウイルスは、感染後にユーザーのデータに不正なアクセスを行い、データの削除や改ざんを試みるケースもあります。
また、重要な情報が外部に流出するリスクも懸念されるポイントです。
- ファイルの内容が勝手に書き換えられる
- セキュリティ保護された情報が漏洩する可能性がある
予防対策と安全な運用方法
セキュリティソフトの活用
最新ウイルス定義ファイルの更新
セキュリティ対策の基本は、ウイルス定義ファイルを常に最新の状態に保つことです。
具体的な方法は、以下の通りです。
- 設定で自動更新を有効にする
- 定期的に手動でアップデートを確認する
定期的なシステムスキャンの実施
ウイルスの早期発見には、システム全体の定期スキャンが効果的です。
具体的な手法として、次のような方法が推奨されます。
- 毎日または毎週のスキャンスケジュールを設定する
- スキャン結果を確認し、不要なファイルや警告に迅速に対応する
システム更新と安全な操作
OSやアプリケーションの定期アップデート
OSや利用中のアプリケーションを最新バージョンに維持することは、既知の脆弱性を防ぐためにも必須です。
定期アップデートの際は、以下の点に注意することが大切です。
- 適用可能な最新のセキュリティパッチを取り入れる
- アップデート情報を公式サイトや信頼できる情報源で確認する
不審なリンクや添付ファイルへの注意
メールやウェブサイトで受け取るリンク、添付ファイルには十分な注意が必要です。
不必要なリスクを避けるために、以下の点を守るよう心掛けると良いでしょう。
- 送信元が不明なメールのリンクはクリックしない
- 添付ファイルを開く前にウイルスチェックを実施する
まとめ
メモリー常駐型ウイルスは、コンピュータが起動中にRAMに潜み、システム全体に影響を及ぼす可能性が高いでしょう。
感染経路には不正なソフトウェアのインストールや外部記憶媒体の利用が関係しており、感染するとパフォーマンスの低下やデータの改ざんなどのリスクがあります。
対策としては、セキュリティソフトの更新やシステムスキャン、OSやアプリケーションのアップデート、不審なリンクに注意するなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが大切でしょう。